asagao’s blog

asagaoの観察日記。

モンテクリスト伯 読書メモ

モンテ・クリスト伯 読書メモ55

アンドレアとユージェニー。 ダングラール邸を訪問したモンテ・クリスト伯。伯爵の策略で更に財産を失ったダングラールは、その損失を全く顔色に出すことは無い。しかし、その様子を見て伯爵は確かな打撃を与えたことを確信する。「よし!」と伯爵は思った。…

モンテ・クリスト伯 読書メモ54'

葬儀の後。 絶望を体現したかのような、全身不随の老人ノワルティエ。彼の命令により部屋へと導かれたフランツ、ヴァランティーヌ、ヴィルフォール。この章は、心震える。 まばたきのみで肯定否定を使い分け、辞書の力をかりて会話する動けぬ老人。その老人…

モンテ・クリスト伯 読書メモ54

恋人達。 マクシミリアンとヴァランティーヌ。いよいよフランツとの婚約が避けられない状況となり、ヴァランティーヌはマクシミリアンにその悲しみを訴える。このときのマクシミリアンの説得。 「重大な、生きるか、死ぬかの場合です。役にもたたない悲しみ…

モンテ・クリスト伯 読書メモ53

人間に対する侮蔑、人間に対する崇拝。 モルセール氏の舞踏会。キラキラと輝くような恋に身を任せているマクシミリアンとヴァランティーヌ。過去の罪を引きずりながら戦々恐々として集うヴィルフォールとタングラール夫人。純粋に期待に胸踊らすアルベール。…

モンテ・クリスト伯 読書メモ52

疑惑。 さて、いてもたってもいられなくなったヴィルフォール。モンテ・クリスト伯の正体とその目的を探り始める。それもすでに計算済みのモンテ・クリスト伯。二人の人物に変装し、それぞれ証言する。 この周到な準備によって、再びヴィルフォールは安堵す…

モンテ・クリスト伯 読書メモ51

アルベールの自尊心。 モンテ・クリスト伯の元で、結婚を嘆くアルベール。 彼は、どれほど婚約者が自分に相応しくないか、その結婚がどれほど不幸な事であるかを述べる。聞きながら、モンテ・クリスト伯が口の内で呟く。「世間人だな。」※1何よりも世間体を…

モンテ・クリスト伯 読書メモ50

ヴィルフォールの戦慄 死んだはずの子供が生きている。 ヴィルフォールとダングラール夫人の密会。不倫の末に出来た子供は死産と信じていた夫人。 ヴィルフォールによって子供が生きていると知らされ、彼女は狂喜する。 しかし、ヴィルフォール自身は身の破…

モンテ・クリスト伯 読書メモ49

ダングラールの損害。モンテ・クリスト伯はチェスのコマのように一人一人を動かし、宿敵の莫大な財産の流れを操作する。そして、遂にダングラールにとって最も大切な物を奪い始めた。彼の醜い身を飾る財産。モンテ・クリスト伯によって仕組まれた取引と、た…

モンテ・クリスト伯 読書メモ48

「オートィユ」さて、四巻のクライマックス。 オートィユでの再会。ベルツッチオが、部屋に集まった訪問者の人数を確認する場面。 傍らで囁くモンテ・クリスト伯。 さあ、何人いるか見てみるがいいと。ベルツッチオの驚き。 一人一人確認する度に狼狽する。 …

モンテ・クリスト伯 読書メモ47

「伯爵に褒められるベルツッチオ」すっかり姿を変えたオートィユの邸。伯爵の命令通りどころか、それ以上に整えたベルツッチオの不安と期待。それに対して伯爵は「よし!」の一言を与えるだけ。しかし、その一言にベルツッチオは満足する。隅々にまで張り巡…

モンテ・クリスト伯 読書メモ46

小さな庭園にて。伯爵は、信号手の心を葡萄の葉を摘むだけてとらえてしまった。彼は信号手である前に、園芸家だったから。自分のこよなく愛するものに、理解を示す人を人は拒めない。こんな些細な描写でも、奥が深い。さらに、モンテ・クリスト伯が実に日を…

モンテ・クリスト伯 読書メモ45

モンレリーの塔。信号機と呼ばれる塔を訪れたモンテ・クリスト伯爵。なぜか、この場面は記憶に残っている。 丁寧に手入れされた庭。 園芸に囚われたと言ってもいい執着を見せる信号手。 デュマが言う。 「人は誰しも、心の底まで食いつくさずにはおかない道…

モンテ・クリスト伯 読書メモ44

ノワルティエ。ヴァランティーヌの唯一の保護者。 ヴィルフォールの父。絶体絶命のヴァランティーヌを救うべく、ノワルティエが決断する。中風で動かない体。動かす事が出来るのは、目だけ。視線と瞬きだけで、ノワルティエは公証人を呼べと命令する。 毅然…

モンテ・クリスト伯 読書メモ43

ヴァランティーヌとマクシミリアン。純愛。そして、モンテ・クリスト伯爵に守られている事になんとなく気づき始めたマクシミリアンのセリフが面白い。名馬を手に入れた話。まるで父親のような優しさで、マクシミリアンを見守るモンテ・クリスト伯爵の様子を…

モンテ・クリスト伯 読書メモ42

アンドレア・カバルカンティ 美しい青年だが、「悪の天使」と例えるモンテ・クリスト伯。思惑通りに行動するであろうこの青年を満足そうに眺める。父役のカバルカンティと二人きりの部屋で交わされる会話を、ある仕掛けですべて聞き取る伯爵。卑しい取引の後…

モンテ・クリスト伯 読書メモ41

カヴァルカンティ。モンテ・クリスト伯がヴィルフォール達にしかける罠。 その駒となるカヴァルカンティの父親役と息子役になる二人の人物。まずは、カヴァルカンティの父親役の男の訪問。空々しい嘘を並べながら、相づちをうち、話を合わせ、涙を流して見せ…

モンテ・クリスト伯 読書メモ40

アルベールとドブレーの訪問。モンテ・クリスト伯は、ドブレーが何故来たのかを察している。 ダングラール婦人の好奇心によって、その目のかわりに送り込まれたドブレー。会話の中で、ドブレーが愛人であることにも気づく。 どのような立場で、何のために来…

モンテ・クリスト伯 読書メモ39

オペラ座にて。 華々しいオペラ座の描写。デュマの描き方は、非常に人間臭い。舞台などそっちのけで、雑談に花を咲かせる貴族たち。見栄の張り合い。舞台よりも、客席に現れた若く美しいたった一人の女性(エデ)に皆の視線が集中する様子。身につけたダイヤに…

モンテ・クリスト伯 読書メモ38

「子供を出してから、扉を閉めるかな。」※1モンテ・クリスト伯爵が呟く。この呟きは、ダングラールを「醜い」と呟いた時と同様の面白さがある。まるで、あらゆる出来事を映画でも見ているような客観的かつ俯瞰したもの言い。登場人物たちを手のひらに転がす…

モンテ・クリスト伯 読書メモ37

マクシミリアンとヴァランティーヌクローバーが茂る畑を買い取り、その畑に隣接するヴァランティーヌの庭へと通う、恋するマクシミリアン。本当の恋をした男と言うものは、これほど一途になるものだろうか。 誠実で勇敢なマクシミリアンだからだろうか。 二…

モンテ・クリスト伯 読書メモ36

モレル家の人々。モンテ・クリスト伯の喜び。復讐に捧げた日々の中で、モレル家の人々と過ごす時間は麗しい。何年経とうともその恩を忘れず、何とかして「船乗りシンドバッド」を探しだしたいと語るモレル家の人々。それを、そっと慰めるモンテ・クリスト伯…

モンテ・クリスト伯 読書メモ35

王女エデ。 ヴィルフォールの毒素を振り払い、エデの元へ。ささくれだったモンテ・クリスト伯の心を癒すエデ。 銀とロイヤルブルーの似合う女性だ。 気品があり、優しく美しい。しかし、弱々しい女性ではない。 自分の意思を持つ、聡明で情熱的な女性。 生い…

モンテ・クリスト伯 読書メモ34

ヴィルフォールとモンテ・クリスト伯。 穏やかな言葉遣いとは裏腹に、 火花を散らす男の舌戦。この場面はかなり面白い。モンテ・クリスト伯の宣戦布告は、かなり直接的だ。ヴィルフォールは内心仰天しながらも、虚勢をはる。まず最初に、妻と子供の命を救わ…

モンテ・クリスト伯 読書メモ33

エロイーズとエドゥワール。 さて、ようやくヴィルフォールの現在の妻、エロイーズが登場。そして、ヴィルフォールの息子、幼いエドゥワールも。 この、エドゥワールがまた憎たらしく描かれている。ブロンドのベネデットと黒髪のエドゥワール。 どちらも父親…

モンテ・クリスト伯 読書メモ32

ダングラールの訪問。このシーンは初めて読んだ時、何故か頭に焼き付いて離れなかった。 銀行家のダングラールは、無制限貸出をモンテ・クリスト伯にするようにという手紙を受け取り、慌ててモンテ・クリスト伯の邸へとやって来た。モンテ・クリスト伯爵とは…

モンテ・クリスト伯 読書メモ31

埋められたベネデット。ベルツッチオの昔語り。次々と明らかになるヴィルフォールの過去と、不思議な繋がりをみせるカドルッス。ヴィルフォールの子供であるベネデットも、宿屋のカドルッスも、血なまぐさい事件と共に姿を隠したことが語られる。 とにかく凄…

モンテ・クリスト伯 読書メモ30

メルセデスとの再会からオートィユ。 モンテ・クリスト伯とメルセデス、フェルナンがここに来てようやく再会。 年齢を40歳でありながら35歳程度に装った理由が、メルセデスに気づかれない為という事がここにきて分かる。 一瞬で気づいたメルセデスも年齢…

モンテ・クリスト伯 読書メモ29

来訪。 10時半。約束のまさにその時間、モンテ・クリスト伯の訪問を告げる声が響く。 時間に正確なのは偉人の常。この時のモンテ・クリスト伯は「35才くらい」という描写が入るので、若々しく見える、見せる意図がデュマにはあるようだ。アルベールは、友…

モンテ・クリスト伯 読書メモ28

アルベールの午餐。モンテ・クリスト伯との約束を果たすため、紹介の場を設け人々を招待したアルベール。 そこへ偶然マクシミリアン・モレルの姿が。その理由がすごい。ダンテスに命を救われた同じ日に、自分も人を助けようと誓いを立てた。そしてシャトー・…

モンテ・クリスト伯 読書メモ27

アルベールの楽観主義。 誘拐されたにもかかわらず、ぐっすりと眠りこけるアルベール。モンテ・クリスト伯は、それを見て思わず微笑する。その意味は何だったのか。メルセデスの息子らしいと思ったのか。むしろ、みじめに震えおののいていたらモンテ・クリス…