asagao’s blog

日記と雑記、読書メモは個人的感想でネタバレ含みます。

モンテ・クリスト伯 読書メモ44

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ノワルティエ。

ヴァランティーヌの唯一の保護者。
ヴィルフォールの父。

絶体絶命のヴァランティーヌを救うべく、ノワルティエが決断する。

中風で動かない体。

動かす事が出来るのは、目だけ。

視線と瞬きだけで、ノワルティエは公証人を呼べと命令する。


毅然たる彫刻のような車椅子の老人を前に、憮然として立ち尽くすヴィルフォール


意思の力。


指一本動かす事が出来ないというのに、ノワルティエはヴィルフォールに対抗する。

ここにも、デュマの「不屈の意思」を感じる。

牢獄にあっても、出来る事はある。
全身不随であっても、出来る事がある。
不可能とは、諦めの言い訳なのだ。

人は生ある限り、変わり続ける事が出来る。
今の状況を打開する術は必ずある。

ただ1つ、進み続ける意思さえあれば!

世の中は、ぬかるみの様で自由に生きる事は難しい。

何もかも、手枷足枷。
思いとは裏腹に複雑で面倒な出来事ばかりに巻き込まれてしまう。

どうしたらいい?

それでも、汗をぬぐって立ち上がる。

ぬかるみの一歩を踏み出してみる。

転んでも、立ち上がる。

そのうち死ぬだろう。

分かっている。

だが、これだけは決めている。

倒れる時は、必ず前に。

死ぬまで、進み続けてみせる。

分かったんだ、それが幸せだって事に。

諦めない限り、落胆も、後悔も無いと。

進む歓びの中に、生きる事が出来るって事に。