asagao’s blog

日記と雑記、読書メモは個人的感想でネタバレ含みます。

モンテ・クリスト伯 読書メモ48

f:id:kazbot:20160731124848j:plain
「オートィユ」

さて、四巻のクライマックス。
オートィユでの再会。

ベルツッチオが、部屋に集まった訪問者の人数を確認する場面。
傍らで囁くモンテ・クリスト伯
さあ、何人いるか見てみるがいいと。

ベルツッチオの驚き。
一人一人確認する度に狼狽する。
最後にベネデットを見た瞬間には、危うく叫びそうになる。
ある出来事に関わる人物が全て揃っていた。

「天命だな!」※1
モンテ・クリスト伯の勝利宣言。

重要人物は四人。

平然を装うダングラール婦人。
かつての恋人ヴィルフォール
そして、二人の間に生まれた望まれざる子、
ベネデット。
ヴィルフォールを殺害したと、思い込んで生きてきたベルツッチオ。

平然としているダングラール婦人と、手の震えを隠せないヴィルフォールを見て、モンテ・クリスト伯の独白。


「たしかに、平気でかくしだてのできるもの、女以外になしというわけだな。」※2
いつの時代も同じなのだ。

人間の本質や本能は変わらない。

ヴィルフォールより、ダングラール婦人の方が悪どく感じられる。

ヴィルフォール婦人もかなり残虐だが、ダングラール婦人もなかなかだ。

似た者夫婦ということなのか。

※1,2モンテ・クリスト伯四、アレクサンドル・デュマ山内義雄岩波書店