asagao’s blog

asagaoの観察日記。

モンテ・クリスト伯 読書メモ75

逃亡者。
f:id:kazbot:20170617233604j:plain

身の危険をいち早く察知したアンドレアは、ダイヤを盗み逃亡していた。

「パリを離れよう。」

アンドレアの選んだ道は、奇しくもユージェニーとダルミイー嬢が進む道。

国境を目指すが故に、同じ道、同じ宿を選ぶことになってしまった。

この結末は、ユージェニーとの予想外の再会と、アンドレアの逮捕で終わる。

新たな旅立ちを楽しんでいたユージェニーだったが、アンドレアの逮捕劇に巻き込まれ、人々の好奇の視線にさらされて、逃げるように宿を出る。

逮捕、収監されたアンドレア。
華々しい貴族から一夜にして囚人へ。

この章の描写は中々、絵になる。
ダングラール邸からの逃亡経路。
憲兵に宿を取り囲まれ、焦燥感から頭を抱えるアンドレア。視線や、身振り手振りまで目に浮かぶようだ。
屋根から煙突に侵入、落下し暖炉から這い出るアンドレアにダルミイー嬢の悲鳴が宿に響き渡る場面。
助けを呼ぼうと必死にベルの紐を引くユージェニーが、アンドレアと分かり固まってしまう様子など。

このユーモアを含んだ逮捕劇で六巻が終わる。

残すは、あと一巻。