asagao’s blog

asagaoの観察日記。

HUNTER×HUNTERの登場初期パームが他人とは思えない。

HUNTER×HUNTER面白いですよねー。(ネタバレ含みます。)

パーム出てきた時は、それはそれは驚きました。


初期の、あのダークなパームです。


あ、これ私だわ。

だわー。だわー。


みんなが絶対関わり合いたくないタイプだわー。





で、ここで富樫マジック発動ですよ。




どうして、パームのようなキャラクターを出したのか。これには深い意味がありました。



↓当初の感想
あー、やっぱりこれ、こういう女の人いるよねーっていう、負の描写なんでしょ。わかってる。わかってる。
しかも、私まさしくこんな感じだし。。。
ダメだよねぇ。こんな感じじゃ絶対人が近寄ってこないよ。
自分の現実を突きつけられたような気がして、
はぁ。悲しいなぁ。って思いながら読んでました。

パーム、ノヴに恋しちゃってるけど、一方的な恋で、ウザがられてるんだろなぁと思うわけです。

だけど、そんなパームに優しいゴン。
ちょっと癒されたりする。

で、


おお!?
パームも変わるのかな!

と思いきや!
ドン引きするくらい変わらない。


ただ面白いのは、パームのこの一途というか鉄の意志。

これが後半生きてくるんですよね。






ちょっと話がそれますが、HUNTER×HUNTER蟻編の見所は、善悪の二面性。

関係性での善悪の変化。

善悪の逆転。

正義と悪の定義が実は、関係性という極めて不安定な土台の上にあるということ。


蟻編の結論は、
「非人道的兵器で、自分にとって都合が悪い者を殺戮する人間こそ、最も悪ではないか。」(動物は生きるために殺害するが、人間は食べる為ではなく無差別に殺害する)

「敵にすら理解と敬意を示し、愛する者を守り死んでいったメルエムは指導者、王としての資質を持つ」

つまり、当初の「殺戮を好む侵略者」と「正義として侵略者の排除に向かう者」という善悪が逆転している。

実際の社会も、人々から尊敬を集める指導者=政治家が最も悪質な犯罪に手を染めていたという事例は歴史上多くある。

HUNTER×HUNTERでは、会長が権力者に命令され手駒として蟻と戦うことを受け入れる描写がある。


更には現場を見て、ゾルディックのゼノが「話が違う」と言う場面。


この矛盾は今も世界の戦場で起きている。


元々は、戦う必要のない2つの派閥が、欲に目の眩んだ者によって戦わされる。
現場は矛盾を感じる。
悲しみが満ちる。
負の連鎖が始まる。

離れた安全な場所で利益が生じる。

命が失われ、悲しみが満ち。

一方では、何もなかったかのように日常が続く。

蟻編は本当に良く、この現実世界を表現している。


これで、いいのか?

もっと目を開いて、権力者の利益に踊らされないようにしないと、痛い目を見るのはいつも兵士。国民だ。

この世界のカラクリは知っておくべきだと思うし、HUNTER×HUNTERを通して、裏を見通せる目を持つことは大切だと思う。

漫画だけど、HUNTER×HUNTERを読んだ小中学生が、社会情勢をみて、あれ?おかしいぞ?これHUNTER×HUNTERと同じじゃないか?とその背景に興味を持つことは意味があると思う。








で、ここで本題に戻る。


物語が進むにつれ、パームという存在が光り始めるんですよね。

でも、実はパームは変わってはいない。

パームの意志の強さは、ノヴが心配した通り、恐怖を越えて進む事を選ばせた。

う~ん。強い。




で、ノヴが心配してるぅぅぅ!!??


え?ノヴってパームをウザっとか思ってなかったんだ。



そうか、ノヴはパームの良いところを理解していて、しかも大切に思っていたんですね。

え!?え!?

あの、パームを大切に思って心配してる?

あんな、包丁持って走り回ってるのに、ドン引きしてない?

ちゃんと理解して、その存在を大切に思って、心配してる?


ぱぁぁぁあああ!と光が差したみたいでした。

パームみたいなキャラクターをちゃんと理解してその良いところを見ていてくれる人がいるっていうのを作者は描いている。

ゴンも心配してる。

仲間がパームを助けようと協力する。

ちょっと見てよ!これ!って誰かに言いたくなっちゃうじゃありませんか。


作者は、誰にでも大事な役割がある。
みんな違うから意味がある。
どんな人にも、めったにいないような人にも、普通と違う人にも。



誰もが憧れるような強くてカッコいいキャラクターも、そういう色々なみんなの助けが必要。
その点で、みんな平等に大切。

みんな重要。

誰か一人だけ特別に重要とかでなくて、みんな同じくらい重要って表現してくれている。

これを見ると、人と違ってもいいんだって思えるんですよね。


それに、まるでパームの意志の強さを表すような、転生後のパームの強さ。

念のこもった髪で全身防御とかパームらしい能力だし。

強いってやっぱりカッコいいなぁ。

キルアを諭すシーンとかもウルッとくるし。

個性が長所になる。
自分らしく生きるっていいな!って思えるんですよね。



パームはある意味変わらない。



変わってないけど、読んでいた私はちょっと変われたような気がする。

いや、違う人みたいになるとかじゃなくて、自分らしいってことに自信を持っていいんだって思える。

人と違う事を、悲しむ必要はないんだって、違うからこそ出来ることもあると。


希望が見える。。。



とりあえず、水揚げされた妖怪みたいな黒髪ロングはやめた方がいいという事ははっきり分かりましたので、そこのところだけは変えようと思います。

髪切ろ。